
がんは1981年に日本人の死亡原因の第1位となり、現在では約3人に1人が、がんが原因で亡くなっています。 では、なぜがんで亡くなる人が増えているのでしょうか?
がん細胞が強くなった?人が弱くなった?環境破壊が進んだから?・・・正解は人の寿命が長くなったからです。男女ともに40歳を超えた頃からがんのリスクは急に高くなり、亡くなる人の割合は男性では60代、女性では50代でがんがピークになります。
しかし、かかりやすいがんの種類は日本人のライフスタイルの変化と共に大きく変わってきています。
例えば日本人の大腸がんは昭和50年では 男性2,079人、女性8,026人であったのに対して、平成15年では男性21,024人、女性17,878人とこの30年で約2倍に増えました。
これは食生活が欧米化し、お肉や動物性脂肪の摂取が増えたことが原因の一つと考えられています。
このことからもわかるように、がんは突然襲って来るように思われがちですが、がんの多くは何らかの原因があって発生しているのです。
そして原因があるということは、それをなくせば予防が出来るということにもなります。
私たちの体の中では毎日多くの細胞が死に、そして同じ数だけ新しい細胞が生まれてきていますが、実はその中にはがん細胞も含まれています。
しかし人の体にはがん細胞を排除する免疫力が備わっており、毎日生まれてくるがん細胞と戦っているため、免疫力がきちんと働いている人にはがんは発症されません。
食生活やライフスタイルを見直し、免疫力を高めることでがんは防ぐことができるのです。
ではどのような生活を送ればがんにかかりにくくなるのでしょうか。
国立がんセンターが、日常の生活の中でがんの原因を追放するために「がんを防ぐための12カ条」を発表しています。
この12ヶ条には特別難しいものは含まれていません。しかし、日頃の生活の中で少し気をつけることでがん予防への大きな一歩となります。
1990年、アメリカ国立がん研究所が中心となって「デザイナーフーズ計画」(植物性食品によるがん予防計画)がスタートしました。この中で食品とがん予防の関係を科学的に研究し、過去にがん予防効果を示す報告が得られている食品の中から約40種類を集め、予防効果の高い順からピラミッド状に描いたものがあります。
<アメリカ国立ガン研究所中心の共同研究の結果>
これらの食品を食べれば絶対にがんにならないというわけではありません。しかし、がんを予防する効果のある物質を含むこれらの食品を、毎日の食事に上手に取り込むこともがんを予防する大きな一歩になるのではないでしょうか。
がんについての様々な研究が進む中で、がんを治せる場合も多くなりましたが、その一方でがんが発生する原因などまだまだ解明されていないものが多くあることも事実です。しかし現在、煙草を含む生活習慣と、食生活の改善でがんの約60%は予防できるとされています。日々の生活のほんの小さなことからでも、健康な体づくりのために気をつけてみてはいかがでしょうか。